ESG金融とは、企業分析・評価を行ううえで長期的な視点を重視し、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)情報を考慮した投融資行動をとされています。このESGを考慮した資金の流れが、世界的に、かつ急速に広がっています。
ESG金融を通して解決を目指すべき課題としては、気候変動、生物多様性保全、サーキュラー・エコノミーといった世界的な環境・社会課題などが挙げられます。気候変動については、日本政府による「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロとする。」との2050年カーボンニュートラル宣言により、脱炭素化に向けた取り組みが進められているところです。生物多様性については、「ネイチャーポジティブ」という考え方が提唱され、生物多様性の損失を食い止め回復軌道へ乗せるための取り組みが求められるようになりました。2022年12月には新たな生物多様性に関する世界目標である「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択され、我が国も2023年3月に「生物多様性国家戦略2023-2030」において2030年のネイチャーポジティブの実現を目指することが閣議決定されました。また、2021年1月19日には、環境省と経済産業省が「サーキュラー・エコノミーに係るサステナブルファイナンス促進のための開示・対話ガイダンス」を取りまとめ、公表しています。
こうした流れを踏まえると、今後も投融資活動に際して、ESGの観点が重視されるものと考えられます。





